水ドクターとは

 私たち株式会社ゴーダ水処理技研は、30年の長きにわたり食品加工、水産加工、農畜産業などの数多くのご依頼先数百件の処理施設管理担当者と経営者と共に悩み苦しみ、勉強し蓄積して開発した運転維持管理技術を整理し、広く世に公開する次第です。

 専門的な言葉や計算式より現場主義に徹して記述したのは、私たちが微生物学を選考していない現場管理観察者だからです。だからこそ、現場の微生物たちの表現に気付き、様々な角度から再現性のある管理技術としてまとめ上げられたものです。

 超簡単な活性汚泥の維持管理技術は、DNA解析でも解明できなかった複合微生物群の安定化と、それによる大きな経費削減を実現して参りました。

 世界的に水問題は年々深刻な事態になっており、この公開技術が少しでも排水処理施設の運転維持管理のお役に立ち、地球環境問題解決の一助に成れば幸いです。

 あわせて、ご協力ご指導いただいた同志の皆様に心から感謝申し上げます。

多くの現場管理者を中心に30年の実績と経験、計測データに基づき、適正な活性汚泥管理を可能にしたアプリケーションソフトです。

10,000通り以上の計測パターンから、計測データに基づきわずか1秒で瞬時に活性汚泥の健康状態を15パターンの中から診断し、適切な処方=管理方法を導きだします。

私たちも体調を崩した時は病院を訪れて、ドクターが数分の診察で、病状を見極めて診断し処方してくれることと同様なシステムを構築することができたのです。

病状が診断されれば、処方は明確になります。今まで診断できなかった活性汚泥の分析を可能にした世界初の活性汚泥管理システムの初公開となりました。

活性汚泥を健康に維持管理するために、現状分析を可能にしなければなりません。しかし現場での活性汚泥の現状を表現する言葉は、『過曝気』と『過負荷』という言葉に集約されているようですが皆様の現場ではいかがでしょうか?

活性汚泥の現状分析を15パターンに解析し、診察→診断→処方→予測の流れをシステム化したのが水ドクターなのです。

15パターンの活性汚泥健康状態を診断して、その状態に合わせた処方管理を適正に行うことで、

維持管理の安定化
活性汚泥の診断処方が毎日適切にできますので、常に安定化して安心な管理休日がお約束されます。
また、今まで長年の経験と勘で管理されてきた担当者の後任がスムーズに引き継ぐことも可能になりました。

処理能力の向上
健康な活性汚泥維持が実現できるので、100%の浄化力を引き出すことで処理能力が向上維持できます。
適正な管理を実施維持していけば、無駄な酸素供給量が減少し自然とやや通性嫌気性傾向の活性汚泥に変化していきます。好気性からやや通性嫌気性に移行すると、油分処理能力の向上、余剰汚泥発生率低下となります。通性嫌気性傾向の活性汚泥が維持管理されていれば、急な過負荷を酸素供給量を一時的に上げることで処理能力をアップすることも可能になります。

糸状性細菌の抑制
活性汚泥が健康状態で維持されていれば、決して糸状性細菌が優勢になりバルキング現象や膜処理不良、脱水不良などは発生しません。つまり活性汚泥の適正環境ならば、糸状性細菌の繁殖率は活性汚泥の繁殖率を上回ることはあり得ません。正しい診断=現状分析で処方=環境管理対策を維持していれば、糸状性細菌の恐怖に悩まされることはありません。

15パターンの活性汚泥健康状態を診断して、その状態に合わせた処方管理を適正に行うことで、

10〜30%の電気代削減
活性汚泥の診断処方が毎日できますので、理想的な酸素量の管理を実現し無駄がなくなり電気代が削減されます。今まで正確な診断が出なかったために過剰な酸素供給がされてきましたが、安心な酸素量管理で適正化されると自然に酸素供給の電気代が削減されます。

10〜50%薬剤費の削減
健康な活性汚泥の維持管理状態は、100%の浄化力を引き出すことを意味します。前処理薬剤を使用しないフローが可能になったり、急な発泡トラブルが減少しますので消泡剤も削減できます。沈殿槽のバルキングや急な越流に使用する凝集沈殿剤も削減されます。特に糸状性細菌優勢は、活性汚泥が適正管理されずに健康を害してしまっている状態です。高価な糸状性細菌対策薬剤費が削減されます。

10〜50%汚泥産廃費の削減
活性汚泥が健康状態で維持されていれば、決して糸状性細菌優勢によるバルキング現象や含水率の高い脱水汚泥が発生して産廃量が増加することはありません。また、膜処理による処理水分離の施設でも活性汚泥の管理は同じです。膜処理維持のための酸素が過剰になり過ぎれば膜分離能力が悪化し、引抜き汚泥量の増加につながります。

追加設備や装置、酵素資材や微生物資材の新システム導入に掛かる導入経費は一切ありません。

活性汚泥の健康状態維持のために必要な要件は、活性汚泥の環境管理だからです。環境管理とは、『酸素量調整』と『汚泥引抜き量調整』の二つと言っても過言ではありません。

処理施設の規模が大きいほど、新システム導入のリスクが大きくなるのが一般的です。トラブル規模が大きければ、新システムの提供メーカーや担当が保証できる範囲を逸脱してしまうこともあり得ます。特に酵素資材や微生物資材の投入は慎重に精査し、会社責任で導入する重要案件となっています。

ご安心ください。

水ドクターのシステム導入にリスクは一切ありません。なぜなら活性汚泥の環境管理を適正にするためのソフト導入だからです。
日々の計測データから活性汚泥の15パターンの健康状態が診断されます。環境管理の処方=対策が示されますが、その処方を100%そのまま導入する必要はありません。誰でも初めてのソフトを信用できるものではありませんね。担当者自身の経験と照らし合わせて、処方を信じられる範囲で環境管理対策を実施すればいいのです。
徐々に目の前の起きる現場変化が、診察→診断→処方→予測と合致してくるのがわかります。少しずつ活性汚泥と計測データ、結果を経験とに合致していけばいいんですから。

リスクは一切なく、安心して導入できるのです。

MIZU Doctorの流れ

 診察=現状確認
現状確認は日々の計測データをカルテに入力するだけです。
水ドクターが10,000通りの計測パターンから現状と同じものを検索します。

計測時間に限りがある場合、ユーザー毎に計測項目を一緒に決めていきますので安心です。

水ドクターオリジナルの計測項目もあります。計測方法も視覚的に写真を見ながら覚えられるので安心です。

ユーザー登録時に排水の種類やプラントフロー、スラブの有無、土日や休日、季節流入状況も合わせて大事な管理要件となりますのでご記入ください。ユーザー情報に不足があるとソフトが適切な判断ができかねる場合もありますのでご注意ください。

 診断=原因解明
水ドクターは10,000通りの計測パターンから1秒で活性汚泥の健康状態を15パターンの一つに診断を下します。←ここがポイント

排水を処理している主役は薬でも機械でもありません。紛れもなく活性汚泥という微生物の集団です。つまり生物なのです。
生物であれば健康状態は日々変化するのは当然です。私たち人間と同じ生物なのですから。

水ドクターオリジナルの計測項目もあります。計測方法も視覚的に写真を見ながら覚えられるので安心です。

計測をしても何のための計測なのか?計測記録のための計測になっていないでしょうか?
15パターンの中から現状の健康状態を見極めることができなかったので、今まで迷路にはまっていたのではないでしょうか?
現場での活性汚泥の現状を表現する言葉は、『過曝気』と『曝気不足』『過負荷』という言葉に集約されているようです。これではどのような環境管理をして健康状態に戻して良いか、あまりにもいい加減で無理ですね。

水ドクターが現状診断を見極めてくれたなら、安心ですね。

 処方=対策
現状診断に基づく処方となります。まずは現状の活性汚泥パターンを確認して、診断内容が正しいかを現状と照らし合わせます。間違いないことを確認してから処方=対策に取り掛かります。
具体的な対策方法とその詳細説明が明記されますので、現場に合わせて環境移行するだけですから安心です。
導入初期は、慎重に少しずつ調整していきます。処方に従って現状も確認をしながら水ドクターへの信用度を上げていきます。
担当者の不安を解消し、安定した処理状態に移行していきます。

 予測
水ドクターの処方通りにすれば終わりではありません。処方とは、活性汚泥が健康に戻るために環境を修正することです。
つまり処方をそのまま環境維持することは、健康を中心として今と反対方向の不健康状態へと行き過ぎることを意味しています。
予測では、その後に計測される注意すべき事項が明記されます。
処方で安心せずに対策後の活性汚泥の予測状態をしっかりと意識する必要があります。

水ドクターによって事前の予測が可能になり、計画処理の安定化が図れるから安心ですね。

様々な機能について

過去の診断結果を一覧表で視覚確認できます。診断結果画面も閲覧可能です。

現在管理している排水処理施設の活性汚泥パターンが、茶色系統=過負荷傾向なのか、あるいは青色系統=酸素過多傾向なのかを視覚的に捉えることができます。また、週内曜日別の傾向、月内週別の傾向、季節別の傾向等も同時に捉えることもできます。

活性汚泥の傾向が分かると管理の目安を持てるようになります。例えば週末に管理者がお休みをしたい時も、予測対策を安心して立てることができます。

過去のデータをワンタッチでグラフ化することができます。
関連性の高い項目ごとに6種類のグラフ表示ができます。

グラフを理解する必要があるわけではありません。新任の管理者であっても診断結果は1秒でわかりますから安心してください。

計測結果のための計測では、意味がありません。
日々の計測データが診断結果にどのように役立っているかが分かることで、計測する意味を理解することができます。

管理報告書にグラフを添付することで、社内報告会や設備導入の際の稟議書の説得力がぐ〜んとアップします。日々の計測管理表だけでは不足する視覚的な管理報告を可能にしました。

計測方法や現場観察時の事例写真集となっています。写真入りで分かりやすく詳しく説明します。視覚的な観点からも確認が可能です。

 曝気槽事例写真集  
 嫌気槽事例写真集  
 沈殿槽事例写真集  
 SV30分事例写真集  
 SV24時間事例写真集 
 SV比較事例写真集  
 原水SV事例写真集  
 糸状性細菌事例写真集
 活性汚泥事例写真集 
 その他の事例写真集 

 書類出力機能    
入力したカルテは過去の分も含め、帳票として出力が可能です。
日報や報告書等に用いることが簡単に出来ます。

※本アプリはブラウザに「Google Chrome」を使用します。
お使いのパソコン、またはタブレット端末にダウンロードしてご利用いただけます。